カッパパールンパッパー

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MINCE THE BEAT OF OVERDRIVE !!!

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8( ̄▽ ̄8)(8 ̄▽ ̄)8

Gretsch 70's 4108 

Gretsch 70's 4108

最近、スネアで特に意識しているのがアンサンブルにおけるバランスです。自分は所有しているスネアにブラスが多いんですが、やる音楽の比率がロック系からJ-POP寄りになってくると、そのブラススネアの空気の読めなさ(笑)が気になってくるんですね。70's 4160なんかはしっかりチューニングすると低音がすごいし、それにアクエリアンのジャックデジョネットモデルやソナーのブラススナッピーを組み合わせてると、ちょっと元気のないギターだったら掻き消してしまう・・・。そんなわけでdwの4.5インチのブラスが去年なんかは大活躍だったんですが、特に最近はかなり反響のいいスタジオを利用していて、それでもちょっと低音が強いかな~と感じるようになってきて、かといってスナッピーやヘッドを変えるとそのスネアの良さがなくなる感じがして、ブラス自体から離れていこうといろいろ探してたわけです。

自分は結構スネアをオープンに鳴らしてしまうのでプレスフープだと完全に輪郭が消えるんですよ。でも輪郭のある音が好きで、たぶん明瞭にリズムを表現したいと思ってるんですね。だからまずダイキャストフープということと、低音は控えめにしたいから5インチぐらいという条件で、スチールでいろいろ探してたんですけど、意外とダイキャストフープでスチールってなかなかない。カノープスはボルトタイトのせいか、音像ボヤけ過ぎて論外(それがいいんだって人はたくさんいると思います。)。あとはだいたい削りだしのぶっといサウンドが多くて、悩んでいた所で遭遇したのが今回のスネアです。

アルミは音が柔らかすぎて元々視野になかったんですが、これはUSAフープとバランスがとれていて割と問題なし。ダイキャストフープでもメタルシェルだと共鳴して音が暴れるスネアって多いんですけど、グレッチのUSAフープってシェルとほとんど共鳴しないんですよね。そのことによってアルミスネアでは考えられないようなまとまり感があります。このまとまり感があるおかげで他の楽器・・・例えばキーボードのストリングスの音とかも邪魔しない。おかげでスタジオでのストレスがなくなりましたね。単体だとわりと低音が多く感じますが、他の楽器と混ざると全く気にならないですね。あとアルミなだけあって音の立ち上がりが早くて、そういう点も所持しているブラスや木胴にはない良さで大きかったです。

パーツは微妙に変えましたね。ヘッドは上をレモのヴィンテージEコーテッド。いろいろ試してみて、これが抜群に相性良かったです。初めて試してみたヘッドですが、エンペラーより少し倍音が出るんですね。エンペラーだと高域はかなりカットしてコシのある音になるんでブラスとは相性いいんですけど、他のシェルだと結構げんなりすると思います。ヴィンテージEは高域が程よく延びるんですね。それが丁度いらない成分をカットしてオイシイ所だけ出してる感じで、アルミにはドンピシャでした。あとスナッピーをカノープスのネオヴィンテージスネアワイヤーのドライにしました。元々付いていたグレッチ20本スナッピーだとロールなんかがちょっと大味な印象だったんですね。もうちょっと繊細な方が合うだろうということで。すごく自然になりました。クロームと違ってドライはそれなりにエッジの強力な音だと思いますね。大人しい感じのスネアじゃなくても全然合うと思います。もっと繊細なのがいいってなるとブレイディとかになるのかな。いつか試してみたいですね。

昔のグレッチはエッジが適当な感じですからやはりチューニングは難易度高いですよね。ボルトの締り具合の感触だけではちゃんと調整できなくて、指でボルト周辺を押して貼り具合を均等にするようにやると上手くいく。しかしなぜブラスやメイプル程人気がなかったんだろう・・・。やっぱり軽快なサウンドならアクロライトとかメイプルのスネアでいいじゃんってなるからかな~。グレッチにしてはクリアで濁りの無い澄み渡る感じの響きだから、木胴の複雑な感じに比べると物足りないってなるのかも。グレッチにそんなの求めてませんよっていう。その時代のニーズもあるだろうし、自分にはわからんですね~。
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ありのままの持込シンバル叩くのよ 

マイシンバルたち

あるスタジオリハにて。いい感じに写真撮れてますね。シンバルの配置が均等なのは撮る際に位置調整とか全くしてませんから(笑)いつも通りにセッティングしてたら今回はこんなきれいに並んでたっていう。叩き手からみて均等な距離・配置なのが叩きやすいのは間違いないから自然とこうなるのはわかる気がします。ハイハットを右手で叩くから自然とシンバルが左寄りになるのもうなずけるし。

今回は右下にある新顔のライドシンバルについて。写真意識してなかっただけあってロゴがひっくり返っちゃってますが・・・。ボスフォラスのニューオーリンズ・ライドです。この前右側クラッシュとライドをアルケミーに替えたわけですが、あれからライドについてはちょっと違うかもと感じるようになり、また違うものを検討することにしました。

何がいけないかというと、このシンバルは結構ツブ立ちが弱めでロックではピング音があまり抜けないんですが、かといって音量弱めのポップスで叩くと倍音がやたら多いのが気になってしまい、バランス悪いな~と感じたわけです。好みの問題だと思うんですが、もっとライドはスッキリしてた方がいいなと。

イスタンブールで3つぐらい目星つけたんですが、試奏してみてドンピシャと言えるものはなく、その3つを元に店員さんに細かくこういうのはないですかって言って別のを出してもらって、試奏してからこれをピッチ高くしたようなのがいいと言って次に出てきたのがコレでした。ソムリエのごとく的確に自分の要望に応えた店員さんお見事。見た目にわかるようにドライなタイプのシンバルで倍音は控えめ、ピッチはそこそこ高めで音が抜ける。ラウド過ぎないけどロックでもいけるし、ポップスでももちろん問題なし。これなら今やってるどのバンドにも持っていけるなと。

1つ非を述べるとしたら、もっとダイナミクス幅があればな~とは思います。結構厚めのシンバルだからなんでしょうね。落ち着いていながらもピッチを高めにするにはそうするしかないんだと思います。70年代FORMULA602のハイハットをずっと使っていると、このレベルではちょっと物足りないと感じるかな。あとカップは結構おとなしくて音量大き目のバンドだとそんなに抜けない。ただラウドな音楽だったら置いてあるシンバルを使えばいいし、トータル的には自分の中でベストです。とりあえず持っていく的な感覚では使えると思います。サウンドがなによりクセになります。煌びやかではないんですが、どこかツボにくる感じ。叩いていてコレコレってなりますね。

自分の中のツボにくる音って、どこか中域に特徴があるんですよ。それで持っているスネアもギターもベースもエレアコも共通してそうだったりする。リズムのニュアンスが出しやすいというのもあるとは思いますが、それ以上になんかぐっと来るんです。いろんな方向性の楽器があってそれぞれに人気はあるのだから、自分的にそういうものがいいという話だと思うんですけど。今回についてもこのボスフォラスのニューオーリンズ的な路線のシンバルでそろえたい気持ちにまでさせられましたね。
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B20ブロンズの錬金術師 

Istanbul Alchemy Cymbal

18インチ側クラッシュをHHXからイスタンブール・アルケミーへ、あとライドも70's Kジルジャンから同じくアルケミーに変更。HHXについてはコンプレッションが強く薄っすらとした存在感で、力強さにも欠ける(パワークラッシュなのに)ところもあって、常日頃物足りなさを感じていました。なのでもっと生々しくトラッシーに抜けてフルレンジに鳴ってくれるようなものがいいと動画をいろいろ漁り、これまで視野になかったイスタンブールに行き着いた感じです。早速スタジオで叩いてみた感触は、16インチ側のSABIAN AAよりパワフルに鳴らすことが出来て、SABIAN AAよりもしっとりと鳴らすことも出来たという、期待以上のものでした。しかもこれまで叩いてきたどのクラッシュよりも鳴らしやすい。表現幅もあって叩きやすい、そんなチートみたいなシンバルがあっていいのかっていう(笑)

ラウドなロックもやれば緩やかなポップスもやるっていう自分の立場としてはどこに持っていっても通用するものがいいので、これだけの表現幅があると本当助かります。これがジャズ専門とかになれば、もっと深みのあるシンバルの方がいいってなるし、メタル専門ならパイステ2002でええやんってなるわけで、要はこのシンバルは自分のニーズにぴったりなんですね。これの他にUFIPのラフやDream Cymbalsも候補としてはあったんですが、流通が不安定でどこの楽器屋の店頭にもないので。あと価格が手ごろっていうのも大きいですね。AGEANとかもかなり注目してはいたんですが、いかんせん値段がヤバい。これも今どこの楽器屋にもないですしね。

試奏の際にはXistやTraditionalとも比較してみたんですが、ぶっちゃけXistはほとんど違いがなかったですね。微妙にアルケミーの方が深みがあるかな~という感じでアルケミーにしましたが。もうちょっと値段が安ければ最強のスタジオ常設シンバルになり得るんですけどね。Traditionalはナチュラルフィニッシュなのもあってフルショット時のレンジは気持ち狭くなりますが、その方がオールマイティーという感じはしますね(アルケミーはかなりモダンな響きで鳴り過ぎると感じる人はいると思います)。それ以外はアルケミーと変わらないかもです。生々しいトラッシーな鳴り(というか抜け)とパワーが両立している所は3者とも共通してありましたね。それがイスタンブールの持ち味なのかもしれません。これはバンドの中で叩くとすごく違ってくるんですね。どういう音かというより、どういう抜け方をするかという観点があると同じロック向けシンバルでもメーカーやシリーズで全然違ってくるわけです。

ライドの話してませんでした。元々カナダKを持っているんですが、ピッチが低くて抜けが悪そうに感じてあんまり持っていく気になれず、出番はあまりなかったんですね。ピッチが低い割りに倍音は無駄に多い気がして、自分には使いづらく感じました。倍音ありすぎなのも考え物ですよね。スティックだとプロマークなんか倍音すごいですけど、あれが自分は苦手なんだよな~。カナダK、確かに渋くていい音なんですけどね~。これも叩き手のニーズの問題なんですね。ヴィンテージジルジャンに比べたら確かにアルケミーの方はチープだと感じるかもしれませんが、バンドの中で叩くと程よい存在感と深みがあってむしろ丁度いいバランスだと感じます。ただちょっとこのライドは薄いタイプということもあって、ラウドなバンドでは抜けが悪い気はします。ライドはトラディショナルにしとくべきだったかな・・・でもこの鳴りは捨てがたい・・・しばらく様子を見ますか・・・。

そろそろシンバルを同じメーカーやシリーズで統一してしまおうかなんてことを最近考えていて、このアルケミーならいいかもしれないと感じています。
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今時ドラムってアナログすぎるよな。 

今回はいろんな小さな話題を。

2度目のリファレンスピュア遭遇。前回記事を見ていただけるとわかりますが、1回目はあまりいい印象じゃなかったです。しかし今回はむしろかなり好感が持てました。
気になっていたフープの歪みはなく、チューニングはダイキャストにやるように楽な感じでしたね。シェルの堅さなんかも、1曲叩いたら途端に鳴り出して、全く気にならないどころか、気持ちのいいタイトささえありました。レスポンスの速さにも一役買っていたと思います。結構新しめのキットだったので、状態が良かったのかも知れませんし、1回目に遭遇したやつがロット的に精度低かったというだけかも知れませんし、あるいは部屋の広さによる聞こえ方の違いとも思えますね。
自分はいつも打面をギリギリまで緩めてアタックを出すんですが、マイルドになりがちなファットトーンフープには相性のいいチューニングかもしれません。なんだかんだいって玄人向けなドラムなのかもしれませんね。

バーみたいな所でセッションがある時はもう割り切ってスティックしか持っていかないんですけど(せまいので)、そうすると置いてあるスネアを使うわけです。で、置いてあるスネアで結構多いと思ったのが、ボトムヘッドが均一に張られてないこと。基本的にかなり張ってはいても、テンションが均等でないときれいに音が広がらず、スナッピーの反応が大雑把になってしまうんですね。あの感じが苦手だったな~。裏ヘッドはすぐ穴も空きやすいし、表より頻繁に張り替える必要ありますよね。そういうスネアと出会った場合は一度全部緩めて均等に張り直すしかなさそうです。1回ピンと張ってあると微調整ではどうにもならないっぽいですね。1回伸びてしまっている状態ですしね。

で、張り直してみて、反応は自然になったんですが、今度は胴鳴りに負けてしまうという・・・。ごく普通のスチールスネアだったので通常こうはならないんですが、そのスネア、両サイドにボルトタイトが付いてたんでそれが原因ですね。ボルトタイトをスネアサイド側に付けると、過剰に胴鳴りしてしまうんですよ。これが原因で無駄にレンジが広がって、全体としてミッドレンジがぼやけてしまうと、ライブハウスでもモニタリングしづらくなってしまいます。生音で充分に聞けるライブバーだから問題なかったですが、ちょっと胴鳴りしすぎやな~と。もっとパンパンに張れば良かったな・・・。ボルトタイトがスネア激鳴りツールなのは間違いないので、ボトム使う際はスネアとの相性ですね。

そのスネアに付いていたんですが、ラディックのスナッピー・・・某楽器店ではかなり評価してますが正直自分はあまり・・・。反応が大雑把で、パールのハイカーボンスナッピーをいくらか高級感ある感じにしたっていう印象ですね。ピュアサウンドカスタムのメッキありバージョン的な・・・。自分だったらここまで立ち上がりが早くなくてもいいからもっと繊細さがほしいですかね。リムショットの時ももっとまとまりを感じさせるような・・・、自分の中ではやっぱりソナーとグレッチかな~。あとピュアサウンドのカスタムプロも良かったですね。トーンはカスタムにくらべると地味になっちゃいましたが・・・。こういうタイプのスナッピーの魅力はザラッと粒ぞろいの均等な感じが魅力ですね。
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マシュマロみたいにふわっふわっ 

先日たまたま初めてパールのリファレンスピュアの置いてある部屋に遭遇できたので感想を。

やはり注目すべきはトーン。若干ミッドレンジに山がありつつも、ありすぎずパールとしての原型を保った感じです。これは上手いバランスのとり方だと思いました。ヴィンテージ楽器のようなある程度指向性を持った特徴に現代らしく安定感を持たせれば実はマイク乗りもいいというのは1つの発見ですね。でもちゃんとパールの音をしています。マスターズがちょっとチューニングされたような印象ですね。

確かに自分はグレッチやヤマハのような中低域にピークをもったドラムは好きですが、スタジオに相応しいのはそういう濃いキャラじゃなく、誰にでも・どんなジャンルでも受けいられるような中間的なサウンドであるべきと思います。やはりそうなるとスッキリした明るい感じのメイプルがいいと思うのですが、DWやサカエはハードウェアが重い影響でちょっと重苦しく、パールに取って代わるとはちょっと思えないですね。そう考えるとパールを脅かす存在ってもしかして今のところないのかもしれません。

薄くしたシェルとフープによってこのような特徴が出るようになったんだと思いますが、気になるのはファットトーンフープの精度の低さまで露骨に音に出ていること。いかにもアジア産らしい精度の低い楽器のような印象を同時に持ちました。高さが均等じゃなかったり真円度が低かったり等ですね。スネアにファットトーンフープを付けてみたことがあるのですが、その時も付けるときに部分的にボルトが届かなくて無理やりはめた記憶があります。確かに薄いフープで変形もしやすいのですが、おそらく出荷時でもちゃんとした状態で出せてないんじゃないですかね。まぁプレスフープなことには変わらないし、こういうものなんだろうな~。でもこれの精度が高かったらどんなに良くなっていたかと思うとちょっと勿体無い気がします。プレスフープは2.3mmがすっかり主流ですが、薄いフープではそういう限界があるのかもしれません。

もう1つ気になるのは、ラグやフープによってオープンなサウンドになったことで、シェルの硬さもかなり感じるようになったこと。シェルももっとふくよかになれば、かなり組み合わせ的にオイシイ感じになる気がします。等厚材っていうのがどういうものなのかわからないんですけど、単に圧縮して薄くしたということなら、かなりシェルの剛性が高くなっているのではないでしょうか。組み合わせ的にはメイプルとマホガニーなので、その2つを組み合わせたってだけでそんな硬くなることはないような気がするので・・・。ただ離れたところから聞く分にはこれぐらい硬い方がいいのかもしれません。

いい音にするなら裏も表も念入りにチューニングが必要と思いましたね。あんまり大雑把にというわけにはいかない気がします。シェーン・ガラースはB'zのツアーでクリアーヘッドにしていましたが、確かにシェルがタイトなのでピンストライプよりそっちの方が相性が良さそうです。
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たわいもない話 

最近ドラムマガジンで「無人島スネア」ってコーナーがありますよね。ご多分に漏れず、自分だったらどうかな~と妄想はしてみるんですけどね、3台に絞れといわれたら難しいなと。

そのコーナーでクレイジーケンバンドの方が出てた回に、どんな音楽にも対応できるようにスネアが20台くらいあるってあって、本当に何にでも対応しようと思ったら確かにそれぐらいになるのはわかるんですよ。同じLM402でも年代によって全然違ってくるから、複数代もってるプロドラマーなんてザラですもんね。こだわったら際限なく増えてくわけです。一方で全部これで済ませるしって、1台しか紹介してない人もいましたね(スタジオミュージシャンですよ?)。

自分はというと、グレッチ70's 4158以降スネアを購入しないで済んでおりまして、7台体勢となっております。今まで手放したスネアなんかもあるんですが、今のスネアはみんな自分の納得のいくサウンドの基準を満たしつつ、現状8バンド+随時セッションという中でそれぞれ対応してくれているのでもう手放すこともないでしょう。

基本的にはやる音楽や一緒にやるプレーヤー・音色との適正で選択されていきます。バンドによって固定のものもありますし、極端に違った雰囲気の楽曲でセットになっている時は2台持って行ったりもしています。いずれにせよ今の7台になってからはシンバル共々、どこでやってもサウンドには満足できるようになりました。

それら強力な7台のラインナップについて詳しくは左のカラムから行ける「詳しい自己紹介」を見ていただくとして、「無人島スネア」に話題を戻します。3台に絞るのは難しいといっても、2台はすぐに出てくるんですよ。それが最も頻繁に使用するグレッチ70's 4158とDWのブラックニッケルブラス。フォーカスされたレンジかつ広い対応範囲という強みのある、よく出来た子たちです。この2台に続くスネアというのがなかなか出てこない、使用頻度としてはどっこいどっこいだし、結構局所的な面々だしで、この残りの中から1台選ぶというのは・・・。

考えた結論としては、グレッチ70's 4160になるかなと。2台とは違う考え方でのチョイスで、「これが自分の音だ」ってなるような音はこれかなと。チューニングも場所(部屋の反響)も選ぶ、7台中最もどこでも持っていけるような感じではない不安定なスネアなんですが、サウンドに対する愛着っていう意味では1番かもしれないですね。それくらい、この4160の出す音っていうのは、他のブラススネアでは絶対出ないような感じです。深みっていうんですかね、癖になる感じですよ。防音材が敷き詰めてないような、壁が木張りのステージの時とか良かったですね。

他の楽器でも例えばサドウスキーメトロのベースってどこでも使える感じだけど、どこか面白くないとも思ってしまう。一方でサイケデリズムみたいなちょっと癖のある、場面を選びそうなやつなんかに惹かれたりするみたいな。7台とも自分の好きな音が出ることに変わりはないので、極端な例えかもしれませんが、自分的ツボな感じっていうのが4160は際立ってますね。
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シンバル総括でもない。 

ザ・シンバルズ

この1年コピーバンドオンリーというのは、周りからしてみたらまるで何もしていないかのように思えるでしょうね。何も行動していないし、結果を出す気があるのか、もう音楽は捨てたのかと。厳密には何もしていなかったわけではないんですが、がむしゃらに行動してたってわけでもないですしね。実際自分自身にもずっとそのことは問いかけていた部分はあったんですが、最終的に収穫の大きさから必要な1年だったと結論付けています。

さて本題のシンバルです。今年追加されたのは70's FORMULA602、Canadian K、DARK ENERGYですね。前の2つについては過去のエントリーで紹介させていただきました。最後に購入したのがDARK ENERGYです。このポジション(16インチクラッシュ)には元々SABIAN AAを使っていたわけですが、ペダルを重心の低いサウンドのファルコンに変えたとたん物足りなくなってしまった。要するにトーンで被っている部分があるんでしょう。だからもうちょっと上のトーンにシフトしたものの方がバランスがとれるんだろうなと、たまたま2002が配備してあるスタジオで叩いて気付いて、パイステクラッシュデビューと相成ったわけです。それでも2002だと明るすぎるかな~と思いながらウェブサイトのサンプルを聞いて、ビビビと来たのがDARK ENERGYでした。耳が音をわかるようになると、こういうサンプルでもだいぶ参考になります。音色だけでなく、アンサンブルに対してどう抜けるかというのもある程度予測はできます。

このシンバルの特徴は言ってみればフルクラッシュ系・・・パイステの各ラインナップでフルクラッシュと名づけられているタイプに近いですね。フルレンジによく鳴ってくれるシンバルです。パワーはかなり感じます。しかしメタルとか本格的にラウドな音楽になるとやっぱり2002じゃないと気持ちよくはなれないでしょう。オールジャンル路線なんでしょうね。トゥエンティでは落ち着きすぎだし、もろトルコ系で面白くない。でも2002はちょっと明るすぎるし大味に感じるという場合に行き着くのかな。ダークでパワフルっていう路線は他のメーカーからもいろいろ出ていましたが、抜けがよくてもダーク過ぎて物足りなくなるんですよね。このDARK ENERGYの絶妙なバランス感覚は相当模索されたでしょうね。

購入時に店員さんから聞いたのですが、日本ではもうオーダーのみになっちゃったんですよね。あまり売れてなかったらしく・・・。おそらくその原因はタッチに対するシビアさが災いして避けられたのではないかと。フルで鳴らせるポイントは狭い気がしますね。よく初心者がクラッシュ叩いてピーンってライドみたいな音になっちゃう、アレになりやすいです。タッチをコントロールできる人なら慣れの問題に過ぎないでしょう。
あとパイステの位置付けというか、期待されてるニーズと違うっていうのもあるでしょうね。やっぱ日本じゃパイステ=2002のイメージだし、明るさや透明感のある響きよりも多少のパワーだったり落ち着きだったりを求める人はセイビアンやジルジャンに行ってしまう。そういう人のためのDARK ENERGYだとは思うんですが、そこが難しいですよね。
うーん、あとはパイステラインとの差別化があまりできていないような・・・。この癖になる独特の響きは体感してもらうしかないでしょう。あと叩いたことないけど、Precisionシリーズって、もしかしてDARK ENERGYにかなり近かったりして?

これなんかDARK ENERGYの良さが良く表れている動画ですね。クラッシュが心地良く鳴っています。こんな風に鳴らせられる人にはたまらないと思うんですよね。



日本のミュージシャンって安定感のある音が好きな傾向がある気がします。安定感というのは、レンジが広くて多少のタッチの乱れであれは吸収してくれるということですね。カノープスやポークパイなんてその典型だと思います。あと歪エフェクターのG.O.Dとか持ってたんですけどああいうアンプライク系もそうですね。総じてコンプレッション感が強いという表現が当てはまると思います。誰が叩いてもいい音が出るっていうのかな。でもやっぱり思うんですよ。ドラムはダイナミクスだと。
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バカらしい程に潔い程に 

ASPR ST-250C

アサプラヘッド試してみましたよ。スネアは今や揺るがぬメインの座、Gretsch 70's 4158です。スタジオ入った時に前半レモのコーテッドアンバサダー、後半アサプラのST-250Cという感じで使ってみたんですが、おかげで微妙な違いがわかりました。前述のレモ・コーテッドアンバサダーを意識したモデルのようで、音の方向性は同じといえば同じ。厚さも触ってみた感じ同じだと思われます(質感はかなり違いますが)。逆に言えば、比較することでメーカーとしての強みを明確に感じることができるわけです。

アサプラに変えたらスナッピーオフにして叩いた時点で違いは感じられました。マイルドさ?いや違う、音は丸くはなってないな~。中域にちょっと特徴を感じました。結構好きですね。この中域のクセは普段いろんなスネアに愛用してるアクエリアンのジャックデジョネットモデルに通じるものがある気がしました。

スナッピー入れて叩いてみるとやはり、中域が微妙に豊かで、でもモダンヴィンテージミディアムやスエードのような太くふくよかになったというような変化ではなく、純粋に音域が広がったような感じ。全体としてリッチなサウンドになったように感じました。コート地もなんか高級感あるんですよね。ベース弦を高いやつに変えた様な、微妙ながら確かに実感できる変化ですね。

残念ながらグレッチのヴィンテージスネアにはサイズが合わず、今はレモのコーテッドに戻っています。レモのコーテッドアンバサダーはアサプラST-250Cに比べるとスッキリした、扱いやすいサウンドな印象です。立ち上がりも若干早い印象ですかね。

サイズっていっても違うのはアルミ枠の形状なんですよね。レモのはゴツく太く、トップがフラットなのでフープを普通に乗っければいい感じにフィットしますが、アサプラはトップが丸っこい上に細いのでグレッチのフープを乗っけてもガタついちゃいます。無理やり付けると1箇所フープがヘッド枠から外れてその辺りだけいくら締めても空回り(笑)なので今回の実験でわかったのはこのくらいです。そのうちヴィンテージ対応仕様が出てくれるといいんですけどね。

ちなみにこのスネア購入直後にグレッチのパーマトーンヘッドをわざわざ入手して付けたんですが、今回のアサプラと同じくサイズが合わずレモにしたという経緯があります。同じメーカーなのにどういうこっちゃ・・・。
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Gretsch 70's 4158 

Gretsch 70's 4158

結局入手してしまった木胴ヴィンテージグレッチ。現行品では型番C-55141Sとなる14×5.5"の10テンション6Plyメイプルスネアです。

元々持っている70'sのセットと同じ黒のカバリングだったのでこれはもう手に入れるしかないと。これもリフィニッシュなんだろうな~。元の持ち主はガッドが好きだったとか?グレッチは一時期シークレットシルバーインテリアを剥がしたりカバリングを剥がしてオイルフィニッシュにしたりっていうのが流行ってたんだそうですね。カバリングがダサいとされていた時代があったようで。

USAフープなのでやっぱり叩くと「硬っ!」ってなりますが、バンドの中で叩くとこれがもう癖になります。エッジが雑な4160に比べるとこっちの方がオープンに鳴ってくれるのでよりフープの良さが出ますね。あれだけ硬くてハイミッドが立つのに音がスカスカにならないからグレッチは素晴らしい。どんなにラウドなバンドでも抜けます。ロックに最適なスネアだと思います。低音は控えめですが、これなら別になくてもいいかってなりますね。

ヴィンテージ木胴グレッチはUSAフープ以上にジャスパーシェルなのが大きい気がします。現行の厚いケラーシェルのグレッチはかなりもっちりとしたミッドが特徴でウェットでリッチなサウンドですが、薄いジャスパーシェルはその逆でアメリカンなドライなスッキリしたサウンドです。ドライなサウンドでありつつミッドに不足を感じさせない絶妙なバランスを持ったスネアはなかなかない気がします。他メーカーの同じような極薄メイプルシェルのスネアなんかはみんな音は凄くいいけど自分はどうしても物足りなさを感じてしまう。他の楽器の邪魔をしない音域のフォーカスされたサウンドだと思います。

現行とは同じグレッチでも別物ですね。これだけ別物だとどっちが良くて悪いという話は意味がない気がします。両方所持して使い分けていったら楽しいだろうなぁ、ポップスは現行、ジャズやロックはヴィンテージで使っていくとか。
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Gretsch 70's 4160 

Gretsch 70's 4160

5台?くらいあるマイスネアのラインナップの中でメインスネアな位置づけにしています。ブラスにクロムメッキを施したいわゆるクロームオーバーブラススネア(まんまやないか)。クロムは硬いので柔らかくよく鳴るブラスに対して、タイトに引き締めて角を立たせる効果があります。いいバランスになってると思いますね。70年代のスネアということで、現行品とどう違うのかという点についてはゲイトウェイのサイトによく解説しているページがありますね。(こちら

自分は現行のハンマードブラスを持っているのでそちらとの比較になるんですが、70'sの方が反応が早いですね。叩いた瞬間パッと立ち上がる印象です。また音が短いです。これはエッジがまるっこいせいですね。エッジというか、適当に曲げたというか、精度もなんのその。今の感覚からしたらこのU字を描いたようなエッジはギャグに思えます。これであれだけ立ち上がりが早いのが不思議。おそらくUSA製フープによるものでしょう。現行品の台湾製フープは一般的なダイキャストフープと同じ感覚でいいと思ってるんですが、USA製フープはそれに比べて硬くて重いです。これが鳴りを押さえつけて全体的にタイトにもしていると思われます。慣れないと叩いていて硬っ!ってなりますね。グレッチの特徴と言えばやはり濃厚絶妙な中音域だと思うので、これぐらいアタックがある方がバランスはとれるんでしょうね。シェルもU字エッジの方が合うのかもしれない。

エッジが雑な分、チューニングは通常のスネアよりきつめに張る感覚でちょうど良くなりますね。シェルの真円度も現行に比べたらそれほどでもないのでしょう。ちゃんと張れば現代音楽でも通用するぐらい激鳴りします。ハンマードブラスはちょっと重い感じになっちゃうんですが、70'sは自分にはちょうどいいぐらいの重心で、ジャンルを選ばず使える気がします。逆にハンマードブラスはヘヴィな音楽にいいですね。是非ヤマハのウェッジを取り付けてお試しを。

スナッピーはソナーの24本ブラススナッピーにしています。グレッチの42本スナッピーは42本タイプの中では繊細で音にも深みがあり、自分は他のスネアには結構付けてたりします。実際42本って多すぎね?って思うかもしれませんが、結構アンサンブルに溶け込んでくれる音なので多いとは感じないでしょう。パンチのあるミッドレンジも他の42本にはない魅力ですね。ソナーのブラススナッピーはこれがより繊細になってちょっと没個性的になったと思ってくれればいいと思います。ロックで使うのにもジャズで使うのにも相性はいいと思います。やっぱり存在感を際立たせたいなら42本となりますが、バンドアンサンブルにもっと溶け込ませたい・なおかつ反応をもっと早くしたいならソナーのブラスはかなりいいと思います。無難にしてくれるというか。

黒いヘッドはアクエリアンのジャックデジョネットモデル。レモコーテッドに比べるとコシのあるミッドレンジとハイミッドとロウが増す感じ。この音が大好きでほとんどのマイスネアにつけています。コーテッドってフルショットで叩くとプシャーって潰れちゃって自分にはちょっと頼りないんですよね。このヘッドはスネアの音が太くなって頼りがいのある感じになります。確かにドット付ヘッドや2プライヘッドもありますが、自分はそれらの音の丸みがある感じや立ち上がりが少し遅れる感じが苦手で、1プライで太く、かつハイミッドもしっかり残ってる点でジャックデジョネットモデルに軍配があがります。アクエリアンは耐久性もありますしね。ヘッドは外音より自分自身が聞く上で影響があると思っています。叩いていて安心できるヘッドをチョイスする感じですね。スネアサイドはアクエリアンのアメリカンヴィンテージ。アクエリアンはレモに比べて分厚く、繊細さではレモに分がありますが、サランラップのような質感でメタルスネアのエッジとしっかり密着してくれるので、返ってこっちの方が反応がいいのではないかと。よりパワフルに鳴りそうだし。そんなわけでスネアサイドは最近はメタルならアクエリアン、木胴ならカノープスというチョイスに自分はなってますね。

スネアを複数持つのはジャンルに適した使い分けをするというのがあります。持っていくスネアを間違えると時に空気読めない感じにラウドになりすぎてしまったり、逆に大人しすぎてパッとしなかったり、だから場合によってはポンタさんみたいに曲によって換えたりということにも及んでしまう。自分も持ってる5台?のスネアそれぞれに適したジャンルが決まってるわけですが、その中でこの70's 4160は「こういう音楽で使う」というのとは違う、自分の中でこれが自分の音で、これが自分だっていう主張があるようなスネアなんだと思います。どれ使ったらいいかわからなくて迷った時は「じゃあとりあえずお前ね」って連れて行く。そんなスネアです。

テーマ: 音楽のある生活

ジャンル: 音楽

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